悪徳業者の習性を把握して円滑取引

ファクタリングには大きくわけて「2社間ファクタリング」と「3社間ファクタリング」の2種類があり、取引先への無断連絡が行われてしまう原因は、「2社間ファクタリング」の場合となる。

以下にその原因を解説する。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリング

2社間ファクタリングは、納入企業(売掛債権を売却する会社)とファクタリング業者のみの契約となる。
つまり、取引先の企業はこの取引に介在しないということになるので、
取引先の企業から事前に同意を得る必要がなく、短期間でファクタリングを行うことができるというメリットがある。
それに対して、3社間ファクタリングは、上記の2社に取引先の起業を含めた3社で行われるものである。
3社間ファクタリングと2社間ファクタリングと大きな違いは、取引先の企業が売却の事実を知っているかどうか、というところにある。
よって、無断連絡が発生し、取引先企業への信用の損失につながるケースは2社間ファクタリングの場合ということになる。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングを図解で見る>即日ファクタリング

取引先への無断連絡には、基本的には以下の2パターンがある。
1.ファクタリング業者が2社間ファクタリングを、3社間ファクタリングと勘違いして取引先に知らせてしまう
このケースでは、ファクタリング業者に無断連絡を行う意図はないので、ファクタリング業者のミスとなる。これも信用を傷つけてしまう。

2.ファクタリング業者が意図的に売掛先に無断連絡を行う
このケースが起こるのは、主に契約成立の直前などに納入企業が契約を取りやめた場合などだ。
つまり、納入企業に対するファクタリング業者の報復として無断連絡が行われるということだ。
このパターンの無断連絡を行うのはほとんどが悪徳業者であるということも注意しておくべき点だ。これも信用が傷つく。

対策

これらの対策としては、できるだけ取引先の企業に事前に連絡を行っておき、3社間ファクタリングを行うことだ。
どうしても2社間ファクタリングが必要な場合は、ファクタリング業者が悪徳かどうかを入念に調べておく必要がある。